先日、消防自動車2台、救急車1台、パトカー1台がサイレンを鳴らしてやって来て、目の前の茅ヶ崎漁港に入っていった。
何事だろうと双眼鏡を取り出して見ていると、消防自動車の1台は「海難救助工作車」とか書いてあって、船外機付きゴムボートを降ろし始めた。
ぼくはちょうど10分ぐらい前に漁港の前を自転車で通ったばかりで、漁港横「カボチャポイント」にはウインドサーファーが何人かいた。時刻はもう5時。日没である。そのとき確かに沖の方でセールを起こせない初心者の影があったようにも見えたんだけど、ほかにもウインドサーファーがいたからとくに心配はしていなかった。
双眼鏡で沖の方を見ている間に、ついにウエットに着替えた隊員4名+操舵手1名がそれに乗り込んで出動した。
堤防には釣り人がけっこういて、沖を指さしている人もいる。双眼鏡で海面を探すとセールのようなものが浮いているようにも見える。
漁港の突き当たりの防波堤にウエットを着た人が立っていて、うろうろしている。きっと彼の友達が流されたに違いない。あたりはずいぶん暗くなってきた。心配だ。
救助隊員が乗り込んだゴムボートは港を左に出て、全速力で右に迂回。
セールが浮いていると見えた方向とは逆の、よく釣り人が瀬渡ししてもらっている岩礁の奥に向かっている。
で、そこまで行ったところで急にスピードをゆるめ、しばらくして漁港の方に戻ってきた。
突き当たりの防波堤でうろうろしていたウエットの人のところに戻ってきた。彼に事情を確認するのだろうか。
そうしているうちに、江ノ島方面から海上保安庁のボートが2隻やってきた。
しかし、港で待機しているオレンジ色の服を着たレスキュー隊員たちにど〜も緊張感がない。
へんだな〜。もしかして、あの堤防にいるウエットの人が遭難者なんじゃないの?自力で堤防まで上がったんじゃないかな。
隊員がウエットの人とちょっと会話して、堤防の向こう降りていった。やっぱ、誰かはさまっているのか?
あ、サーフボードだ。やっぱ、あいつか。隊員がサーフボード持って歩いているよ。「規則です。わたしが持ちます」とか言ってるのかな。ありゃ、わざとだな。隊員4人もウエットに着替えさせたんだからな。
きっと流されて戻れなくなって、そうこうしているうちに誰かに通報されて、本人はなんとか防波堤にはい上がったのはいいけど、あの防波堤は陸続きじゃないんだよなあ。だけど、あそこってもう港の中なんだから、内側に飛び込めば泳いで帰れるはずなんだけどなあ。サーフボードを先に投げ込んで、自分もダイブしちゃえばいいんだ。ん〜確かに高さが3mぐらいはあるか。ちょっと怖いかな。でも、端のテトラを使えば、なんとかなりそうだけどなあ・・・。
しかし、どうすんだろうなあ。こんなにレスキュー集めちまって。海上保安庁まできちゃったよ。ヘリコプターが来てたら、「規則ですから」とか言って吊り上げられてみんなの前にゆっくり降ろされたかな。(^^;
ま、無事で何より。強風の日は注意しましょうね。