ぼくがMacPowerで連載していたエッセイのなかで、「アヒルちゃん」が女性に人気が高かったらしい。
その原稿が掲載されたとき、いっしょにアヒルの人形の写真が載った。
でもその写真は編集部がどこからか用意して勝手に入れたもので、本当のアヒルちゃんではなかった。
写真は黒いアヒルで、黄色いアヒルちゃんとは少しも似ていなかった。
そう言ってくれれば本物の写真を送ったのに・・・と思い、そうだ本物をWebに掲載しようと思い立った。
でも結局、そのころはまだホームページを観れる人はたくさんいなかったこともあって、そのままになってしまった。
「アヒルちゃんが好き」って聞くたびにまたそのことを思い出して、そしてまた、ずるずるとそのままだった。
ところがひょんなところでアヒルちゃんに再会してしまった。
某ソフトの開発バージョンのサンプルで、ぼくのアヒルちゃんと同じアヒルの写真が使ってあったのだ。
「おやおや、こんなところで会いましたね」
「うれしいですね。活躍ですね」
「ぼくがちょっと脱力しているのを見抜かれちゃいましたかね」
ぼくはいつのまにか、やっぱりアヒルちゃんに話し掛けていて、そして励まされていた。
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